Future Is What We Are

Windows Phone 等について(たまに)書きます。

ダイソー プチブロック ロボットビルダーズを使ってロボットを作る 応用編②

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本記事は ダイソー プチブロック Advent Calendar 2021 22日目の記事です。

公開が遅くなってすみません(もうとっくにクリスマス過ぎとる)

 

前回21日目の続きです。

インセクト1セットを拡張していく話をしていました。

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インセクト1コインをベースに拡張

1セットの縛りを捨てたので色々と表現できる範囲が広まっています。

細かい点を説明していきます。

 

凸ブロックの活用

1x2 凸型ブロックは半ドットの段差が出せるので細部の変化を持たせるのに活用できます。今回はここで使ってみました↓

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肩部の根元に赤、腕の先にダークグレーの凸部品を仕込みます

このように肩の根元に少しの段差を作る形で肩から胸の間をスムーズに繋げているのと、腕の先のナックル感を増やせていると思います。どうでしょう?細かすぎて伝わらない?でも神は細部に宿るっていうし...

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親指に見える?見えない?

凸ブロックは赤は「新幹線 こまち中間車両」、ダークグレーは「ホオジロザメ」のセットに各々封入されています。

 

プチブロック(ホホジロザメ)jp.daisonet.com

色ジョイントの活用

頭の根元のジョイント(オス側)が赤い部品になっているのがわかるでしょうか。

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赤いボールジョイント(ボール側)

元々 インセクト1セットではボールジョイントの色がグレーのため、ジョイントも含めて頭の形を構成しているというのが見えにくいという課題がありました。

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囲った部分全体を「頭」としたいが、ジョイントが浮いている

そこで、構造としては一緒ですが頭の土台のジョイントに赤いボールジョイント部品を持ってきます。これも「ホオジロザメ」のセットから入手できます。

 

ジョイントの上に 1x2と 1x4 を下向きに差してから、1x4半スロープと目のクリアパーツを1x3逆スロープで止めます。

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プチブロックの1ドット幅の板は内側にリブ等がないため、こうすることで 偶数幅→奇数幅への変換が可能です。(凸側は1x2凸型を使います)

 

タイヤを活用する

とりあえず足にタイヤを付けると設地性もよくなり見栄えもいいので付けておきます(あまりロジックはない)。

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昔のロボットはよく足にタイヤがついていました

プチブロックはブロック形状の都合上「円形」「球形」の表現が非常に不得手です。

車輪は貴重な円形表現の手段の一つです

 

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ロケットノズルと言い張るとか

スタイルを調整する

骨格は伸ばしたり縮めたりを繰り返して、良い感じになるまで調整しましょう。

ここはビルダー個々人の嗜好個性が出るところです。

しいて言えばできるだけ強めに起伏を付けたほうが結果良い感じになります。

ガンプラ等と違って細部の表現に限度があるプチブロックでは、プロポーションやスタイルで魅せていかないとなりません。

 

例えば過去作のこれ↓などは

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赤いロボット過去作
  • 腰が極端に細い
  • 上半身は必要以上に怒り肩
  • 太腿が太く脛が極端に細い

と、例えばこれがプラモデルだったら異常なスタイルなのですがブロックだとこのくらいでちょうどよく見えてしまうんですね。(単に私の好みという説もありますが)

 

赤いロボットを作る

身も蓋もない話ですが、「赤黒は格好良さが2割増し」という格言がある通り(?) 赤黒のツートンで作ると非常に見栄えがします。

なのでこれから作られる方には 「インセクト」「こまち」を起点に「ビースト」「タンク」など黒いジョイントが封入されているセットを使うとよいと思います。

 

一旦 本日の内容はここまでです。次回 23日は てっぱ氏(teppa031)再度のご登場です!ありがとうございます!

ダイソー プチブロック ロボットビルダーズでロボットを作る 応用編

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本記事は ダイソー プチブロック Advent Calendar 2021 21日目の記事です。

昨日 20日目は技巧のクレモチ氏(@kuremochi40)によるテクニック指南でした。すごい!

 

ところで全く関係ないのですがプチブロック民各位の作業用BGMは何でしょうか?

私はちょっと古めのMixCDをよく流しています。

(さらに関係ないですが このブログの名前はテクノゴッド Ken Ishii の曲名からとっています。アルバム Future In Light おすすめ)

kenishii.bandcamp.com

 

本題です。

これまで1セット+α の構成でロボットを作ってきました。

これを起点に応用といいますか拡張といいますか、少しずつ広げていきます。

 

最初のインセクト1セットを作ってから2週間ほど経過すると、直したいところも色々と出てきます。さらにセットを買い足して表現を広げたいという気分も高まってきます。

全体的にコンパクトに収めるところは踏襲しつつ拡張していこうと思います。

 

方向性を定める

まず 現状の不満点を列挙して、改造の方向を定めていきます。

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方向性を定めます
  • 全体に寸詰まりなので(部品が少ないので仕方ない)伸ばしていく方向でなんとかしたい。
  • 手首や踵などが省略された形になっているのももう少しなんとかしたい。
  • 胸回りのクリアパーツが浮いていて、四角四角した印象があるのをなんとかしたい。
  • ディテールアップをなんとかしたい。

あとは順に手を入れていきます。楽しいですね。

 

部品を補給する

他のセットを買ってきて部品を補給します。インセクトを複数仕入れるのもいいのですが、赤い部品の補給には新幹線「こまち」や「レーシングカー」なども向いています。

 

異文化交流(?)

少し話が逸れますが、プチブロックシリーズはロボットビルダーズ以外のシリーズが多数あり、それらのセットに含まれる部品も時折役に立ちます。

例えば拙作 白いロボットの全身に点在するクリアグリーンの部品は「たべものシリーズ ホットドッグ」の「レタス」部品です。

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レタス色の緑がちょうど使いやすい

プチブロック(ホットドッグ)jp.daisonet.com

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変形メカを作った時の黄色いクリアパーツは「パンケーキ」のハニーシロップの部品です。

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クリアイエロー表現にちょうどいい

プチブロック(パンケーキ)jp.daisonet.com

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ただし生地の部品は余りがち

というわけでロボットビルダー諸氏には他のシリーズにも目を向けてみてね!というおすすめです。

2021年夏の新製品「深海のなかま」シリーズは特にロボットに使いやすい部品が多く、店舗にも安定しておいていて入手も比較的楽なようです。色々お試しください。

 

スタイル調整と微調整

そうこうしているうちに全体ができました。(3分クッキングのようだ)

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こちらが調整が済んだ状態になります

スタイルを長身に調整し、色の統一もはかりました。

腕の先や踵(と爪先全体)を作り変えました。

胸回りを再構成しました。

 

続きます。

細かい勘所は次回以降 取り上げていければ...

 

 

ダイソー プチブロック ロボットビルダーズでロボットを作る 番外編②

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本記事は ダイソー プチブロック Advent Calendar 2021 18日目の企画です。

 

というわけで18日日目は先週に引き続き1セットビルドの話です。今回は「No.4 スナイプ」を使用しました。

 

スナイプ

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スナイプ1セット

正直なところ「スナイプ」は苦手なセットです。オリーブドラブの板は良い色ですし貴重な1x1ダークグレー円筒も補充できるのですが、クリーム色風のサンドイエロー部品が使いにくい。せめてタンクと同じにしてくれれば... クリアレッドの平板も浮いているように思えます。

 

ジョイントは12対、2x4と2x6と2x8の各板も豊富なので骨組みの形出しは簡単ですが、スロープが不足しているのでボリューム感を出すのは手こずります。

細身で弱そうな感じを狙ってみました。

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足が貧相な感じ

逆スロープの活用

スナイプのようにスロープと平板が少ない場合、逆スロープを活用していく必要があります。ジョイントを使って裏表を反転させて逆スロープを表向きにします。

2x4スロープに比べると斜面の端がシャープなので使いどころによっては効果的です。

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逆スロープを表に出す

 

1セットビルドのすすめ

14日目の記事でも書きましたが 1セットビルドは頭の体操になりますし何より完成品がコンパクトなのがいいですね。昔あった1/220のガンプラくらいのサイズになります。

元々あまり大型モデルは作らないようにしている私のロボ群の中でもさらに1周り以上小さいので、過去作を見直すと「こんなに大きかったか?」と思うほどです。

場所もとらないし価格も安く手が出しやすいし始めると沼が深い、とメリットが多いですね。

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サイズ比はこのくらい

ここまで来たらジョーカーとナイトもやっておいたほうがいいかな?というのは思案のしどころですが、

それは置いといて 1セットビルドおすすめです。

 

明日19日は 2Coins/3Coins の提唱者・高クオリティ作品を多々手掛けられる名手 うーたん氏(@mondorian10)のご登場です!

プチブロック ロボットビルダーズ でロボットを作る ディティール編(ダイソー プチブロック Advent Calendar 2021)

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本記事は ダイソー プチブロック Advent Calendar 16日目の企画です。

更新が間に合わず1日遅れになりました。

 

ディティールを作る

前回で予告しました これの話をします。

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各所についている1x1円柱

これは何なのか?というところで前回の記事の引きにしていました。

平たく言うとこれは「マルイチモールド」のような効果を狙って付けているものです。

こういうやつです↓

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画像出典:プレミアムバンダイ 製品サイト(https://p-bandai.jp/item/item-1000143591

プチブロック自体は四角四面で味気ないので、メカ感を増すために各所にこういう細かい部品を追加しています。(ただし使いすぎて手癖のようになっている感もあります。反省)

 

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見直してみたら大分初期から使ってました

 

1ドット幅部品を活用する

円筒以外でも1ドット幅ブロックは情報量を増やすために使えます。

例えばこういうところの差し色は1ドット平板を活用しています。

1ドット幅だと主張し過ぎず良い感じに仕上がります。

(特に太腿に使っている1x2スモークグレーはすごく好きな部品です。新幹線1セットに1個しかないのが悲しい)

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非実在ガンダム のあちこちの差し色

一方 全身に多数の色が細かく分かれすぎて配置されているとガチャガチャした形になってしまいます。

  • ある程度 全身の色を統一して広い面積の部品で作る
  • 各部に差し色・ディティールを担う細かい部品を置く

というバランスを様子を見つつやっていく必要がありますね。

 

ブロックの凸をディテールと言い張る

直近の作品のこいつ↓ですが、太腿のイエローは平板で、腹部のイエローは凸が残ったままになっています。

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腹部の黄色は凸が出たまま

もちろん1x2平板で均らしてもいいのですが、あえて凸をみえるようにしておいてメカ感と言い張る手もあります。

過去作で言うとこれとかがそうですね。この部分は何かメカのようなものがあるように見てほしいので埋めていない というわけです(伝わっているかの自信はありません)

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矢印の部分 凸を埋めようと思えば埋められる

まとめ

好きに作りましょう!

 

以上 16日目でした。明日17日目は てっぱ氏(@teppa031)の再登場です!ありがとうございます!

ダイソー プチブロック ロボットビルダーズでロボットを作る リデコカラバリ編

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本記事は ダイソー プチブロック Advent Calendar 15日目の企画です。

更新が間に合わず一日遅れました。すみません...

 

今日・明日 はこのようなロボットを作りましたのでこのロボットについて語ります。

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今回の題材

前回まで数回にわたって作った インセクト1パックビルドのカラーバリエーションです。リデコとも言います。

「深海のなかま」シリーズの「シーラカンス」を主に使用しています。

 

カラバリのすすめ

ブロックでロボットができた、次はどうしよう?というときにお勧めしたいのが同じ構造で色違いや細部違いのバリエーションを作るということです。

最初に作る際に散々苦心している分、繰り返す必要なくサクサク作れます。

 

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細部も少し違います

特に今回は元々が100円1パックで作ろうという制限の中で頑張っていましたが、2体目以後はその縛りから離れて自由に作っています。色形の制限から離れて「以前やれなかったこと」にリベンジできました。

また、「このときはこう作ったが、こうしたほうがよいのではないか?」と見直しが発生して新作のアイディアに繋がることも多くあります。

 

もちろん、あまりにも当初コンセプトから逸脱するとそれはバランスが悪いので注意はしたいところです。

作品自体が大物になってくると複数作ろうにも部品の数が大変なので、このくらいがちょうどいい大きさかもしれないですね。

 

細部のデコレーション

今回はシーラカンスの1x1クリアグリーンや胸のクリアオレンジ、下半身のイエローと差し色を多めにしています。

シーラカンス」のセットに封入されているクリアグリーンは目などの表現に役立つ部品で私もよく活用します。シーラカンスの青自体は彩度が低くくすんだ色なのでちょっと使いにくいのですが、撮影するといい青に見えてくるのが不思議です。

 

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ティターンズカラー感

次回予告

さて、今回も使っていますが私のロボットの各所に使っている1x1ライトグレー円筒。

これは何なのか?というのが次回の内容です。

 

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頻出する1x1円柱部品

次回 16日へ続く!

 

プチブロック ロボットビルダーズでロボットを作る 番外編 (ダイソー プチブロック Advent Calendar 2021)

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本記事は ダイソー プチブロック Advent Calendar 2021 14日目の企画です。

前回13日目も てっぱ氏(@teppa031)にご登場いただきました。

再現系の妙手、本当に勉強になります!

 

5回に分けてロボット1体を1セットで作る企画をお送りしました。大体の私の方法論はお伝え出来たかと思います。

今回はTwitterで公開したネタの流用で申し訳ないのですが100円1セットビルドの話です。基本的には これまでお伝えしてきたインセクト1セットと同じ構造で組んでいきます。

ファイター

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ファイター1セット

ファイター 1セットです。ファイターはジョイントが12対で、インセクト1セットより2対分のジョイントが減ります。仕方ないので膝の板のジョイントを削り、板を重ねて表面を整えています。

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受けジョイントが余ったので手首替わりにしています

白×黄×赤 の3色はちょっと馴染みがよくないですね。

ファイターは2x6板が多く入っているので形作りは楽です。おすすめです。

 

タンク

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タンク1セット

タンク 1セットです。何しろジョイントが7対とインセクトの半分しかありません。今回 余分に封入してあった分を含めて8対使っていますが同じフレーム構造は断念せざるを得ません。

上半身を大きく変えるは難しいので下半身を何とかしていきます。

幸いタンクは長い板部品が多いので、ジョイントなしで板中心に組んでいきます。

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割と力技で組んでいます

このように平板の角を組み合わせてヒンジ代わりにし、ジョイントを使わないようにします。 サイドスカート上の部分は腰からでなく 太腿から生やしています。

下半身は板の横側が正面を向くようになるため、結果的に細身に仕上がりました。苦労しますが工夫しがいがあります。少しおすすめです。

 

ジェット

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ジェット 1セット

無理ゲーです。ジョイントこそ10対とタンクよりは多いですが 2x8板が1枚のみ、2x6板と1x6板にいたっては無しです。フレームを構成することも満足にできません。

さらにジェットの特徴エメラルドグリーンの各種ブロックは成型材が少し柔らかく保持力が無いため、組み立て中も崩れまくりです。大変です...

 

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腕は前に出せません

タンクのように板で構成することができないのでジョイントは足に集中させ、腕を板で誂えます。頭をセットする1x2板をパープル色にした結果 インコやホオジロのような雰囲気になってしまうなど、全体的に微妙な仕上がりです...

1セットの素材としてはおすすめしません。

 

皆もやろう?? 1セットビルド

というわけで最近1セットビルドばかりやっていましたのでその紹介となりました。

こればかり毎回やっていると制限の強さに狂を発しそうになりますので、気分転換でほどほどにがいいかなと思います。

ポイントは

  • やりやすいセットを選ぶ(インセクトがおすすめ)
  • 妥協点を下げる
  • 時間をかけすぎない

です。

 

皆もやりましょう!

明日 15日目も私の予定です。ネタはあるのか?ないのか?